さくたろ雑記

ゲーム・映画・ライブ

Stadiaが敷く「ゲームハード消失時代」への布石

f:id:sakunationninth:20190320060449p:plain
Googleがゲームプラットフォームサービス「Stadia」を発表しました。
今回はStadiaが切り開く「ゲームハード消失」についてお話したいと思います。

<Stadiaとは>

ゲームを動かすためのプロセスをGoogleのサーバーで行うことにより、インターネット環境とスマホやPCを用意するだけで、超キレイなゲームをヌルヌル遊べるというサービス
詳しくはググってください。
www.famitsu.com

<コンソールを購入しなくて良い>

これまでは、PS4XBOX、Switchといった「ゲーム機」を購入して、それに対応するメディアを更に購入し、ゲームを遊ぶことができました。
ゲームという娯楽に対してのみの投資を行う必要はほとんどない。というのは、一般ピーポーには重要なファクターでしょう。

<「既に持っているデバイス」で利用可能>

これは、ゲームに触れるユーザーを爆発的に増加させる要素になりえる、大きな利点です。
スマホやPC、タブレット端末は誰でも持っているといっても過言ではありません。
また、ゲームを動かすための複雑な処理が可能なハイエンドなものに買い換える必要はありません。インターネット環境さえあれば、今持っている端末で美しく、最新のタイトルを遊ぶことができます。

この2つのトピックで言いたいことは、

「ゲームユーザーの拡大の可能性」です。
グリーモバゲーの台頭からはや10年、時代はスマホ課金へと移行しましたが、これらの社会現象で確実に言えることは「ゲームユーザーの拡大」です。
ゲームがより身近になっていくことが期待できます。
e-sportsなんかにも一役買ってくれるのでは?

<「ゲームハード」という概念の消失>

前述の通り、今まで私達は「ゲーム機」を購入し、ソフトを買って、プレイしてきました。
しかしそれは過去のものです。
「ゲーム機」は消失し、生活の一部となってスマホやPCが、それに成り代わるのです。

これはユーザーにとって利点であることは間違いありません。
ゲームという娯楽のために多額の投資をする必要はありませんから。

また、これにより「ゲームハードが高いから手を出しにくい」という問題も解決されます。
「とりあえず遊んでみる」ということが容易になりゲームに触れるハードルが下がったのです

確かに、これまでワクワクしながら新型コンソールを購入し、発売日にはショップへ走り、ビニールを剥がし、メディアを挿れるというプロセスは、とても良いものでした。
これも十年後には「十年前には、ゲーム機を買わないとゲームができなかったんだよ」と懐かしむ日が来るかもしれません。
(ゲームを文化として保存するという観点で、様々な問題はあるでしょう。)

<「ゲームハード消失」による、「独占」という枷の消失>

これは私の持論ですが、ゲームハードは1個だけ存在すればいいと思っています。
MSとSIEがハイスペックなハードを作成し、ニンテンドーがそれに対してユニークなデバイスを外付けで発売していく。
というのが理想的であると、子供の頃思っていました。

私はゲームが好きなので、PS4Pro、XBOXONEX、Switchに囲まれる生活というのはとても楽しいですが、一般ピーポーにとっては良い迷惑。

例えば、
「Forzaで遊びたいけど、XBOXで遊びたいのはそれだけ」だったり、スプラトゥーンで遊びたいけど、PS4しか持ってない」
という「独占タイトル」に縛られてゲームで遊べないというユーザーは多いハズ。
現に、独占タイトルが発表されると、Google検索のサジェストで「Forza PS4」といったワードが浮上します。

こういうことを書くと、「ゲームも買えない貧乏人が!」とか言われそうですが、皆が皆、ゲームハードの多額の投資ができる程ゲームに熱心ではないのです。
ましてや初任給の1/4程の金額です。(書いててそんな高くねえなと思っちゃったのは俺が狂ってるから)。そんな金額出せる人の方が少ないでしょう。
(もちろん、ハートメーカーによる出資によって復活や続編が登場するという例もありますけどね)

また、折角の素敵なタイトルが「独占」という理由だけで遊ばれないのが悔しくてたまりません。
私はForzaシリーズが死ぬほど好きで、レースゲームの最高峰だと思っています。
もっといろんな人に遊んで欲しいけど、「XBOXやし...」で一蹴されてしまうことが何度あったでしょう。
「ゲーム」で味わえる最高の体験を、皆にプレイして欲しい。
私は純粋にそう思っています。

また、クロスプラットフォームというのも重要です。
同じゲームを遊んでいにも関わらず、サーバーは分断され、一緒に遊ぶことはできません。
勿体無いでしょう??
一昔前のゲームだって、一つのプラットフォームであれば、過疎が多少はマシになるはずです。

確かに、ゲームハードの個性を見逃してはいけません。
それぞれ素晴らしい機能があります。
が、それがクラウドであれば90%は達成できるでしょう。
ニンテンドーはまぁそのなんだ...頑張れ。

極論であるかもしれませんが、恐らくこれをハッキリと否定することはできないと思います。
皆が持ってるデバイスで、これまでの、これからの体験を味わえる。というのは、ゲームの未来を考えると、とても良い選択肢だと思えます。
丸投げになってしまい申し訳ありませんが、皆さんはどう考えますか?
コメントやツイートでお教え頂けると嬉しいです。

筆者のTwitterは右のサイドバーにございます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

サクタロ

参考

Stadia Official Reveal: The Future of Gaming from Google