さくたろ雑記

ゲーム・映画・ライブ

オタクと仙台観光した話

2019年2月24日

 

新幹線を使って仙台に行くことってあんまりなかった。

学生には往復2万円すら大きくて、たいていは青春18きっぷかバスを使った移動だった。

だから新幹線に乗って仙台に行った/帰った時の記憶は鮮明に覚えている。

 

特にWUG3rdツアーの仙台公演の帰りはよく覚えてる。

俺をWUGに引きずり込んでくれた友達と一緒に参加して、帰りの新幹線で食べた牛タン弁当の味は今でも忘れない。

一見するとどうでも良いことだけど、メインの思い出よりも、その前後に起こった些細な出来事の方が印象に残っているというのはよくあることだろう。

 

そんなこともあって新幹線のきっぷをテキトーに買ったらはやぶさでなくやまびこだった。

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午前6時10分

上野発やまびこ41号

寝不足のまま、桜がデザインされたビールを飲む。

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初めて仙台に行った時はバスだったな、とか、18きっぷでは埼京線沿線なんて通らなかったな、とか、まだあの頃は学生だったな、とか。

 

コンテンツの遷移と共に、自分の置かれている環境もまた、変化するものである。

それは学生や社会人といった肩書きもそうだが、交友関係や、趣味だったりもそうだ。

当時はまだアイドルマスターを真剣に追いかけてた、とか、あの頃つるんでた友人にブロックされたから数年経ったな、とか。

 

WUGのために遠征するのはこれが最後か、と、過去の遠征を振り返りつつ、朝焼けをつまみにビールを飲んでた。

 

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朝焼けを見るため、直前に3列シートの窓際に席を変更したんだけど、時間の経過と共に日差しが強くなって後々後悔することになる。

 

午前8時

仙台駅に到着。

結局一睡もしなかった。

 

やまびこを見送ることもせず、さっさと改札を抜けて西口へ。

七夕の時期になると吹き流しが展示される吹き抜けにくると、仙台に来たことを実感する。

仙台だあ、と思わずニヤニヤする。キモい。

 

また、このペデストリアンデッキへ出るところは、3.11の際にガラスが降ってきた映像を見たことがあって、その映像がフラッシュバックする。

日本各地で地震が起きているが、しばらく自身が体感していないので気が抜けていたなと思う。

 

さて、すき家ナチュラルに寝落ちし、一夜を明かしたオタクと合流する。

 

今日はライブのために仙台に来たわけだが、折角朝に来たんだし、観光をしようという体だ。

 

数えるのをやめたくらい仙台に足を運んでいるが、仙台城跡すら観たことがないというのは問題だろう。

 

というわけで仙台城跡へ足を向ける。

 

仙台駅を拠点に観光名所を巡るバス「るーぷる仙台」というのもあるらしいが、9時始発だったので歩くことにした。

 

るーぷる仙台

http://www.sendai-mokei.co.jp/

 

そんな中で、古めかしいフォントで「仙台模型」というお店を見つけた。

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営業しているのだろうかと後に調べてみると、現在移転しいて別の場所で営業を続けているようだ。

HPによると創業47年だそうだ。にしても何故「シミュレーションゲーム」を看板に掲げようと思ったのか...。

 

※仙台模型※

http://www.sendai-mokei.co.jp/

 

仙台駅西口前から広がるアーケード街を横目にオフィス街を抜けると、大きな公園に当たる。「西公園」だ。

 

<西公園>

後から調べてわかったんだが、明治8年に開園したという。

とてもキレイで、オタクがひっくり返るのに最適だ。

 

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園内は妙にモダンで、園内にある櫻岡大神宮は手水はセンサー式だ。

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https://blog.hatena.ne.jp/sakunationninth/sakunationninth.hatenablog.jp/edit?editinplace=1#wysiwygねこがいた。

園内には「ふたり」という彫刻があって、オタクが女の子を話す練習をしてた。趣に溢れている。

 

公園の敷地内には東北自動車道へ続く「仙台西道路」が通っている。

道のエロスを感じる。

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道を挟んだ向こう側の方が色々あって、まずは斜に構えた松がいた。

カメラマン(俺)も斜に構えてるので斜と斜のコラボレーションだ。趣に溢れている。

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また彫刻。「杜に聴く」を発見。

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やはりとなりにはひっくり返るオタクがあった。趣に溢れている。

まさにこの彫刻のような気持ちで、とても気持ちの良い陽気だった。

 

写真を撮り忘れたが、東京ではほとんど撤去されてしまったブランコに出会った。

久しぶりにブランコしたけどめっちゃ楽しーーーーー!!!!!

このあとめっちゃ手が痛かった。

 

こけし

鳴子こけしを元にしたらしいが、作成は山形県という、趣に溢れている。

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ポッポーーーー!!!!!!

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この蒸気機関車「C601」は東北本線を走っていたという。

18きっぷで何度も通ったあの線路を、この蒸気機関車が走っていた時代があると思うと趣に溢れている。

 

とても気持ちよく、地元の子供が遊んでたり、カップルがキャッチボールしてたりと、仙台駅から15分とは思えない閑静で過ごしやすい公園だった。

 

※西公園※

http://www.sentabi.jp/guidebook/attractions/view/57

 

また、記事で触れた彫刻は「彫刻のあるまちづくり事業」として設置されたものであるらしい。

http://www.city.sendai.jp/ryokukasuishin/kurashi/shizen/midori/shinse/torikumi/chokoku.html

西公園の他、定禅寺通りなどにも彫刻があるようだ。



仙台城跡>

公園をあとにし、いよいよ仙台城跡へ。

キレイな橋で広瀬川を渡る。

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一気に郊外感が増す。

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坂道って、いいよね。

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は?登山か????

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オタク、脱ぐ。PlayStaion。

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西公園から20分ほどあるいて到着。

20分だったけど斜面が多く、まぁまぁ疲れた。

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そして有名な伊達政宗騎馬像さん。

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その前にある広場は仙台市を一望できる展望台のようになっていて、信じられないくらい美しい景色が広がっている。

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緑と街のコントラストは、仙台ならではだろう。

もっとも、時期が冬なので緑は少ないが。

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また、遠くに望む東北の山々が美しい。

 

まぁ、ここらへんの見どころはこんなもん。

 

オタクは武器を手に山へ帰っていった。ありがとう。

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仙台城跡へのアクセス>

今回は仙台駅から西公園を経由し歩いて行ったが、とても気持ちが良く、美しい仙台の町並みを堪能できるのでおすすめしたい。

が、徒歩での移動距離は3.5km程。仙台城跡へ手っ取り早く行くには先述の「るーぷる仙台」がおすすめだ。

入り口まで乗せていってくれる。

(後述の地下鉄でも良いが、景色をよく見ることができるのでバスをおすすめしたい。)

 

が、これは循環バスなので、帰りは回り道で仙台駅へ帰ることになる。(しかもかなりの)

すぐに仙台駅へ帰りたい場合は仙台城跡から歩いて10分程にある市営東西線「国際センター駅」を利用すると良い。

 

5分程で仙台駅まで行くことができる。

国際センター駅の2Fは「青葉の風テラス」があり、ちょっとした休憩スポットになっている。

食事もできるカフェも併設されているのでオススメだ。

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※国際センター駅「青葉の風テラス」※

https://www.city.sendai.jp/shiminproject/shisetsu/aoba_wind_terrace.html

 

以上、オタクと仙台城跡に行ったお話でした。

ここまで読んでくれてありがとうございます。仙台へ行こう。

 

P.S.

度々登場したオタクくんのブログです

glowegg1029.hatenablog.com

【レビュー】エースコンバット7 スカイズ・アンノウン

エースパイロットになれる

 

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まず私は、初期3部作をリアルタイムで、またPSPの2作を少し触った程度の、浅いパイロットだと言っておく。(ちなみに一番好きなのは3。SF好きなので。)

航空機には大して詳しくないので、カジュアルに楽しんだユーザーのレビューと思って読んでいただきたい。

 

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シリーズを重ねてきただけあって、設定はとても濃く、難解なものになっている。

発売前に有志が制作した歴史のまとめ記事や動画を見てみたが、「うーん...そっかあ」程度の感想だったし、ストーリーわけわからんかったらどうしようというプレイへの不安もあった。

だが、このゲームはそれをふっとばしてくれた。

 

このゲームの核はフライトシミュレーターかもしれないが、私は物語だと感じた。

 

この物語の主人公:コードネーム「トリガー」(以下トリガー)は寡黙で、アイデンティティを現すことは皆無と言える。設定はただ一つ「エースパイロット」。

だからこそプレイヤーはトリガーになることができる。

 

物語へのネタバレになってしまうので詳しいことは書かないが、物語は絶品だ。

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良質な戦争映画のような脚本。

戦争をありのまま描き、複数の視点があり、それが交わり、なにかに気付き、正していく。

とても抽象的な表現になってしまうが、とてもしっかりしている。

 

そしてなにより、プレイヤーがトリガーでいることを快感と思わせてくれるところが良い。

トリガーが行うこと=プレイヤーが行うことを素直に褒めてくれる上官と憎めない仲間。この存在がとても大きい。

言い方が悪いが、ちやほやしてくれる。マジで気持ちがいい。

本当に自分がエースパイロットであるような感覚になった。

 

また、他のパイロットに群を抜いて腕の良いパイロットだから、「トリガーについていけば生き残れる」「これはトリガーにしかできない」と、自分を特別扱いしてくれる。

「これがエースコンバットか」と感動したものだ。

 

このゲームでは一つの戦争が描かれているわけだが、その戦争に参加しているという意識を強く持つことができるというのもすごいところだ。

 

前述の通り、仲間や上官が無線で頻繁に会話を交わす。

そのお蔭でプレイヤーはコックピットをリアルに感じ、プレイ時間と比例して仲間感を得ていく、そこで畳み掛けてくるのがミッション前のブリーフィングだ。

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敵の兵装を確認し、ミッションの概要を指揮官が説明してくれるのだが、映画でよく見る、プロジェクターでホワイトボードに概要を写して、隊員が個性豊かな振る舞いで上官の作戦内容を聞く、という胸熱映画でありがちなシーンを思い浮かべるわけだ。

しかもその中で、右後ろのほうで腕を組んでファイルを入れるような棚に寄りかかっている感じ。

 

自分自身がこの戦争に参加し、しかもキーマンであることを自覚できる。

自然にロールプレイができる演出と脚本になっていて、ゲーム体験としての整合性が完璧と言える。

 

航空機のアクションについては知識が乏しいためここでは割愛させていただく。

それほど無知な人間でもそれだけ楽しめたというわけだ。

 

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また余談だが、VRモードもとても完成度が高い。

発艦の時点でとても楽しい。(ちょっと酔うけど)

この初見プレイの動画を撮影したので、是非ご覧頂きたい。

最後にはオチも用意しているので、是非ご覧頂きたい。ついでにチャンネル登録して欲しい。


エースコンバット7・初VRプレイの反応

【レビュー】鬼武者リマスター

鬼武者が忘れていた「アクション」を教えてくれた

 

鬼武者の印象

筆者はオリジナルを当時少しだけプレイした程度で、「有名なゲーム」というイメージを持っていた。

また、かの有名な「空前絶後のバッサリ感」というキャッチコピーも知っていた。

 

最初は慣れない

「バッサリ感」は確かにある。敵を斬りつけたときのSEはとても気持ちよく、「早く斬りたい!」と思わせてくれる。「あぁこれがバッサリ感か」と思った。

が、しかし、このゲームのアクションの核はそこではないと感じた。

確かに、掴みというか、アクションへの入り口としてバッサリ感は確かにあるが、プレイしていくに連れて、やけに難しく感じる場面があった。

ここで鍵になるのが「一閃」だ。

敵の攻撃の直前に斬りつけることにより一撃必殺の強力な攻撃を放つというもので、一閃の会得の有無はこのゲームの難易度を大きく左右する。

敵の攻撃のタイミングを見極め、攻撃を食らうリスクを感じつつ一閃を狙って攻撃をする「バッサリ感」こそが核なのだ。

これを覚えると一気にアクションが楽しくなり、自分で会得した、自分だけのアクションを繰り出すことができるようになる。

 

一つのマップ

PS2のゲームだけあって、マップ全体自体はさほど広くない。

一つの城を舞台に、物語が展開されていく。

もちろん同じ場所を通ることが何度もあり、最初は恐る恐る進んでいた道も、やがて自分のものになっていく、手に馴染んでいく感覚は、マップへの感じ方を変化させていく。

私はクリア目前か、というところでようやくマップの全容を把握することができて、自分の庭になったようでなんだか嬉しかった。

 

音楽

このゲームのサントラはプレミアがつくほど素晴らしい....

が、プレミアになっているのはもう一つ理由があって、ゴーストライター騒動で有名な佐村河内守氏が関わっている。

エンドクレジットにもしっかりと記載がある。

未だに再販等は行われてないのが惜しいが、このリマスターの限定版「幻魔封印箱」には23曲を選出したCDが同梱されている。(オリジナルのサントラは40曲超なので半分以下に削られてはいるが。)

大河ドラマを思わせるような荘厳な和の音色は、日本の音を象徴する尺八や琴等が使われ、必聴と言っても過言ではない。

筆者はあまりにも心を打たれたため、ソフト単体で購入したが限定版「幻魔封印箱」を買い直してしまった。

 

リマスターとして

今作はリメイクではなくリマスターなわけで、贅沢は言えないが、ムービースキップくらいは実装しといて欲しかった。(2以降はオリジナル版からスキップ機能が実装されている。)

決して簡単なゲームではないので、何度かボスに挑むというシーンも出てくる。

更にボス戦で倒されてもチェックポイント等はなく「終」という無常な文字の後にタイトル画面に戻されるだけで、セーブポイントから再開する必要することになる。

そんなときにボス戦の前の分単位のムービーを何度も見るのは苦痛以外の何でもない。

また、トロフィーには対応してくれている。オリジナルをやりこんだ方なら簡単にトロコンできるだろう。

 

棒読み

まぁ、知ってる人は知っていると思うが、このゲームの主人公「左馬之助」(さまのすけ)は、俳優の金城武氏がキャプチャーされ、声も務めている。

まぁ、それがすごい棒読みっていうだけ。

なんか、だんだん癖になってくるよね。

ただ、前述のようにボス戦前のムービーで何度も聞いているとだんだん腹が立ってくる。

 

アクションとは

アクションゲームの面白さってなんだろうっていう問題を考えさせてくれる。

確かに、簡単な操作で気持ちの良いアクションが繰り出されるのも楽しい。しかしながら、最初は全然上手く立ち回れず、見てくれの悪いアクションをしていても、だんだんと上達していき、最後はその自分の技でボスを倒す。確かに、主人公はステータスとしてレベルが上がるかもしれないが、数値にならない「技」と「知識」を得て、プレイヤー自身がレベルアップしていることを忘れてはいけない。

これこそがアクションの醍醐味なのではないだろうか。

むしろ、こうでなきゃアクションの意味がない。

楽器だってスポーツだって、最初から上手くできる人なんていない。各々のペースで成長していって、自分だけの技を身につけるのだ。

そんなことを再確認させてくれたゲームだった。