十三騎兵防衛圏 TGS2019試遊レポート 「古めかしいのに新しいアドベンチャーパート」
今回は複数の体験版を選んで遊ぶことができた。
初めての人はプロローグをオススメされたので、まずはプロローグを選択した。
ストーリーとしては、主人公は目覚めると片手に銃、傍には女性の遺体、追手から逃げ、過去の自分から「俺の計算が正しければ、今俺は記憶を失った自分に話している。お前は別の次元から来たんだ」とビデオメッセージで告げられる。
というもの。
これだけ聞くとありきたりに感じてしまうが、バニラウェアらしい美しい画面からは、どこか哀愁のような、寂しく淡く、目を細めたくなるような眩しさを感じ、プレイ後に「ありきたりなものだった」なんて言わせない素晴らしい体験をさせてくれる。
これは所謂アドベンチャーパートのようなものなのだが、これがかなり面白く、古めかしいのに新しく、プレイしやすい。
まずプレイヤーはその場所に放り出され、インタラクト可能なオブジェクトを探すことになる。
基本1つのステージ(絵)で展開されるので、美しい絵をじっくりと眺めることができる。素晴らしい絵と、それが活きるシステムの組み合わせは見事だ。
探索するものは人であったり、物であったり、地形だったりするのだが、そこでヒントとなるワードを得る。
これは「クラウドシンク」というものに追加される。
クラウドシンクとは、取得したワードが表示され、それぞれについて考えることができるモードだ。
そこから更に新しい手がかりに繋がったりもするし、そのワードをオブジェクトに対して使うこともできる。
今回の体験版では、道端から取得した封筒を調べ、ある人物のプロフィールを取得し、倒れている女性へ照合(使用)し、それがその人物であることを知る。
このように、一つステージをクリアしていくのだが、こういうゲームは最近ほぼない。
ありきたりな選択肢や、ひたすら探すような探索パートに偏っているわけではなく、それらが上手く融合し、アドベンチャーゲーム新しい感覚を生み出してる。
アドベンチャーとしては、ポートピア連続殺人事件やスナッチャーといった古いゲームに見られた手法だが、その意思を汲みつつも、決して古臭さは感じない、プレイしやすいものに仕上がっていて見事だ。
アドベンチャーパートの質は非常に高いと言える。
余談だが、クラウドシンクでワードを選択するボタンが△に割り当てられているのも親切だ。(クラウドシンク時、文字送りは⚪なため)
また、このゲームはどうやらSRPGのようなバトルパートもあるらしい。
SRPGは普段全くプレイしないので上手く言えるか不安だが、
盤面のような街の中、中心となるターミナルと、仲間の機体4騎を破壊されず、敵を殲滅すればクリアというものだった。
コマンド式だがATBのようにキャラごとにゲージがあり、溜まったキャラから操作できる。それは数秒でたまるので、常に次のキャラの操作に追われている感じだった。
敵は雑魚がワラワラ出てくることが多く、範囲攻撃で焼いていくことが主となった。
あるキャラクターの「ミサイルレイン」という技は画面がすごいことになって中々に迫力がある。下画像参照。
もちろん、雑魚だけではなく、今回数は少なかったが、範囲技で焼けない敵も登場する。そういう敵への攻撃に特化したキャラもあり、私は2体のキャラを向かわせて、左右から挟むように倒した。
戦闘中、カメラの拡大率を自由に操作できるのだが、全体を把握できるほどはカメラを引けない。ここが少々ストレスだった。
文句はそれくらいで、初心者が新しいもに触れた時の感覚で申し訳ないが、面白いものだった。
実際の本編ではこのバトルパートとアドベンチャーパートのバランスが気になるところだが、今回の試遊でかなり期待値が高くなった。
余談なんてもんじゃないが、プロローグとバトル体験版をクリアしたらちょうど時間だった。(画像のモニター右下のタイマーの残り秒数を見てほしい)
ブレてるけど、プレミアムボックスの同梱物が展示されてた。まだアマゾンで在庫あったので予約しちゃった。
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— サクタロ@TGS2019 (@sakunationninth) September 16, 2019
良かった、まだあった!
筆者:岡野